第61回名古屋国税局酒類鑑評会にて
吟醸酒部門にて(伝統型酵母部門、吟醸酒部門)両部門にて入賞しました。
入賞酒名簿はこちら
http://www.nta.go.jp/nagoya/shiraberu/sake/kampyo/61/meibo.htm
名古屋国税局にHPによると伝統型酵母とは
現在ではバイオテクノロジーの進歩により吟醸香を高生産する酵母が開発され、鑑評会で使用される酵母の主流となっていますが、それらの酵母が開発される以前から吟醸酒に使用されていた清酒醸造用優良酵母を指します。現在主流の吟醸酒が、華やかなリンゴ様の香りを主体とし切れの良い味であるのに対し、伝統型酵母を用いた吟醸酒は、落ち着いたバナナ様の香りであり、後味の残らないまろやかな味になります。鑑評会の主目的は酒造技術の進歩・発展でありますが、技術の伝承の観点から、平成21年度より伝統型酵母の区分を設けて品質評価を行っています。
ということです。
いろんな言い方ができますが(雑な表現です。厳密性は欠きます)
①伝統型酵母≒バナナの香りを出す 吟醸香を高生産する酵母≒りんごの香りを出す
②伝統型酵母≒酢酸イソアミルを出す 吟醸香を高生産する酵母≒カプロン酸エチルを出す
③伝統型酵母≒静岡県酵母、昔のきょうかい酵母 吟醸香を高生産する酵母≒カプロン酸エチル高生産酵母(明利酵母、きょうかい1801酵母等)
志太泉酒造では、伝統型酵母(HD-1)と精米歩合50%山田錦で吟醸酒を、吟醸香を高生産する酵母(明利酵母)と精米歩合40%山田錦で大吟醸酒を造っています。今回の鑑評会では、両部門とも入賞することができました。これは、当蔵にとっては初めてとなります。また両部門入賞は、東海4県でも3蔵のみです。
志太泉酒造の酒造りの本流は、伝統型酵母での酒造りだと考えておりますが、吟醸香を高生産する酵母でも一定水準以上の酒造りが出来る事の証明にはなるかと考えております。
但し、良いことばかりではありません。
本醸造部門では、特別本醸造は、入賞しませんでした。
本醸造の審査は45℃でのお燗の審査となります。
こちらが、県別の審査結果です。
http://www.nta.go.jp/nagoya/shiraberu/sake/kampyo/61/jokyo.htm
極めて特徴的な事は、静岡県は16点の出品で入賞は1点、愛知県は16点の出品で入賞は10点です。素直に考えれば、愛知県のお燗酒は、静岡県のお燗酒よりはるかに美味しいということとなります。
これは、本醸造の出品されたお燗酒を、利き酒した結果ですが、私の中の、美味しい45℃のお燗酒というのは、審査結果による美味しい酒とは乖離しているようです。もちろん、審査結果の方が、妥当である事は当然の事です。酢酸イソアミルが比較的高いお酒のお燗というのも、私的には、美味しく飲めますが、それは妥当ではないようです。来年以降の出品では、特別本醸造ではなく普通の本醸造を出品する方向で考えております。